腸の活動の低下が便秘の原因に

腸の主な働きは、食べたものをぜん動(蠕動)運動によって下へ送ることと、
入ってきた食べ物から水分を吸収することです。

 

歳を取るにつれ体の筋肉は衰えますが、腸のぜん動運動の機能も同じく低下していきます。
そのために便がなかなか下へ送られずに、腸内に長くとどまるような状態が生まれます。

 

すると腸は残った便の水分を吸収しますので、便が硬くなり、排出されにくくなります。

 

硬くなった便を押し出すためには、腹筋などのお腹まわりの筋肉が必要になるので、
高齢になって筋力が低下している人にとっては、とてもつらい状況になります。

 

これが高齢者の便秘の主な原因となっていますが、
このような腸の働きの変化は、日頃の食生活や生活習慣の見直しで、ある程度改善できます。

 

まずは食事の改善をしよう

食事はお通じに直結する活動ですから、食事の内容はとても重要です。

 

例えば便秘解消には、水溶性と不溶性の食物繊維を、
なるべく多く、かつバランスよく食べることが大切です。

 

食物繊維は胃などで消化されずに腸まで届くので、
便のカサ(量)が増えて便が出やすくなるからです。

 

高齢の方の場合は、体を冷やしてしまうレタスなどの生野菜よりも、
サトイモやサツマイモなどのイモ類、落花生や枝豆や納豆などの豆類、
その他にも玄米やおからなどがオススメです。

 

こうした食材を意識して摂取するようにしましょう。

 

また水分をたくさん取ることも大切です。

 

食物繊維を摂っても、腸内で便が停滞してしまうと便は硬くなっていきますから
適度な水分補給をして便が硬くならないように注意しましょう。

 

オリゴ糖摂取で便秘解消

食物繊維を多めに食べるようにすれば便秘解消への効果が期待できますが、
しかしそうはいっても年を取ると食べ物に関する制限も増えてくるのが現実です。

 

歯が丈夫で、また食べ物に関する好き嫌いがない人なら問題ありませんが、
色々な理由で「食べたくても食べられない」という状態の人もいると思います。

 

そんな時には、オリゴ糖を飲み物や食事に混ぜて摂取するのがオススメです。

 

オリゴ糖は食物繊維と同じく、体に吸収されないまま腸に届き、
腸内の善玉菌であるビフィズス菌の餌となって、ビフィズス菌を増殖させる働きがあります。

 

便秘が続くと、腸内は善玉菌よりも悪玉菌の方がが優勢になっていきますので、
それを防ぎ、腸内環境を整えるのにオリゴ糖はとても効果的です。

 

※出来れば乳酸菌入りのヨーグルトと一緒に食べるのがベストです。

 

特に「ラフィノース」という種類の天然オリゴ糖であれば、
一般的な砂糖に比べてカロリーも低く、血糖値を上げる心配も少ないので、
高齢者の人でも安心して食べることが出来ます。

 

摂取量にしても、一日スプーン一杯程度の量で効果が期待できるので、
食生活を大きく変える必要がなく、手軽にできるオススメの便秘解消法といえます。

 


 

若い人と高齢の人では、体の働きが違うように、腸の働きも当然変わってきます。

 

若い頃と違って腸に大きな負担をかけると病気になるリスクが高いので、
腸内環境を整えるためにも、日頃の生活習慣を見直して、なるべく健康的な生活を送りましょう。

 

症状に合わせた便秘の解消方法一覧


軽度の便秘の方へ(症状が出始めの方)
まだ便秘の症状が軽いうちなら、薬を使わずに自然に便秘を解消できます。

 



中度の便秘の方へ(便秘が慢性化してきた方)
この段階の人が一番注意が必要です。腸内環境を改善し便秘の悪化を防ぎましょう。

 



重度の便秘の方へ(下剤なしでは排便できない方)
症状の改善にはある程度の時間が必要です。医師と相談し根気よく治療しましょう。

 



ダイエット中の方へ(便秘を解消しつつ痩せたい方)
ダイエットと便秘解消は両立できます。下剤を使わずに健康的にやせましょう。

 

ワンポイントアドバイス